大学4年生の夏休みのバイト体験談
大学4年生の夏休みに、小学生向け学習ドリルを販売している会社にて、ドリルを購入している家庭を訪問し、ご意見を伺ったり、子供さんの夏休みの宿題をフォローしたりというアルバイトをしました。会社は、横浜駅からすぐの所で、訪問するご家庭は、すべて横浜市内です。
渡された顧客リストを基に、事務所から自分で電話アポを取って、訪問しました。バイト代は、時給制ではなく、交通費も含めて、訪問一件につき、1000円均一です。男子学生は、リストに関係なく飛び込み営業も可でしたが、私のような女子学生は、あらかじめアポを取ってからの訪問に限定されていました。
訪問先で、お礼を出された場合は、現金の場合は、受取は一切不可でしたが、小物(ハンカチ等)は、少額の物であれば、お礼を述べた上でもらってもよいとのことでした。実際に、ハンカチやストッキングをいただいたことがあります。
このバイトをしてみようと思ったきっかけは、就職活動をする上で、将来営業職をする可能性がありましたし、教育関係への就職を希望していましたので、役に立つかもしれないと思い、応募しました。
バイト先の責任者は、年配の男性でしたが、非常に良い方でした。電話アポの取り方(相手が在宅している可能性が高い時間帯に電話をかける)、約束が取りやすい時間帯(午前中かお昼前、午後なら3時ごろ)など、丁寧にレクチャーしてくれましたので、安心して始めることができました。
お子さんの宿題を手伝ったりすると、大変喜ばれましたし、時々、お子さんに気に入ってもらえて、「子供が、あなたにまた来てほしいと言ってるのですが、あなたの訪問は一回限りですか?」とお母様に頼まれたりすると、とても嬉しかったものです。責任者に尋ねてみた所、オーケーが出たので、3回ほどリピート訪問したお宅もありました。私は、横浜市内在住でしたが、知らない路線の駅などは、土地勘がなく、時々道に迷ったりもしましたが、「自分で調べて訪問する」というのも、今思えば、良い経験だったと思います。
が、やはり一番うれしかったのは、お子さんからの「また来てね」というリクエストです。夏休み一か月間で、20件ほど訪問しましたので、トータルで2万円の収入となりました。同じ時期に、バイトを始めた男子学生に聞いてみた所、訪問のアポは意外と取れなかったとのことで、飛び込み営業で、数件成功したとのことでした。やはり、アルバイトとはいえ、自宅に他人が来るということで、女子学生の方が、訪問のアポは取りやすかったようです。
卒業後、私は、パソコンのインストラクターとして、ある会社に就職しましたが、このアルバイトのことは、結構評価してもらえました。悪かった点は、特にありませんが、一件当たりの報酬が、多少安かったという点くらいです。ただ、私は、卒論の作業なども並行して行っており、あまりアポを取り過ぎないようにしていましたので、このくらいの仕事量と報酬で充分だったと思っています。